第10回ルソー研究会

日時:2016年7月16日(土)15:00~
場所:立教大学ロイドホール5階第1会議室


『エミール』を読む(10)


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ある寓話が神話化してみせた「パニエ=フルリの会食」のトリオ(コンディヤック‐ディドロ‐ルソー)、それぞれ異なる道を歩み始め、今や(その寓話の表現を借りれば)文字通り「かなり離れた地区」の住人となってしまったトリオのかつての「演奏」を想起させる表現を随所に散りばめながら、この部分でルソーは、ほとんど身体と精神の武装化(« Armons toujours l’homme... »、執拗なまでに反復される「軍人militaire」のテーマ...)とでも形容したくなるようなエミールの「鍛錬」について詳述します。競走、そしてルソー思想において危険極まりないものであったはずの競争(心)といった装置までも「動員」しながら。(桑瀬章二郎)

第一部 読解
Rousseau, Émile ou l’éducation, (GF Flammarion, 2009) - 187頁~213頁2行目まで。
ルソー『エミール』(上、中、下)岩波文庫(新版)。
第二部 研究報告 坂倉裕治(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
「ルソー『エミール』におけるラ・フォンテーヌ『寓話集』批判」


お問い合わせは
桑瀬章二郎skuwase@rikkyo.ac.jp
齋藤山人(日本学術振興会特別研究員PD:立教大学)yamatosaito@rikkyo.ac.jp
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